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医師の相談室

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梅雨が明けたら夏本番!暑さに強い体を作りましょう。

2020-06-18

みなさん、こんにちは。

梅雨に入り、ジメジメした気候が続いていますね。

梅雨が明けると、本格的に暑さが増してきます。

また、今年はマスクを使用する人が多いため、熱中症には十分注意が必要です。

 

さて、今日は熱中症もさることながら、現代病の一つであるクーラー病についてお話します。

上手にクーラーを使用して、家族の健康を守り、お財布にも地球にも優しいwin-win-winを目指しましょう!

 

 

人が快適に感じる温度・湿度

 

人が快適に感じる温度・湿度は一般的に以下の通りだと言われています。

(室温の場合)

 

夏 25-27度・湿度50-60%

冬 20-24度・湿度40-60%

 

(※体格や性別、年齢、人種などによっても異なってくるとは思います)

 

近年は、温暖化の影響もあり、外気温は以前に比べ上昇傾向にあります。

40度を超えることも珍しくはなくなりました。

快適に暮らすためのツールとしてエアコンがあり、快適な暮らしや熱中症の予防にも役立っています。

 

でも、必要以上にエアコンを使い過ぎると、よくないことが起こります。

それは、クーラー病です。

 

 

クーラー病ってなに?

 

人は、体温を一定に保つことができます。

夏の暑い日には汗をかいて体温を下げたり、

冬の寒い日には体を震わせて体温を上げようとします。

これらは自律神経が行ってくれているのですが、

自律神経がうまく働けるのは±5℃程度の温度変化までと言われています。

 

例えば、

室温が26度の場合と、22度の場合を比較してみましょう。

朝の外気温が30度、夕方帰るときが28度だったと仮定します。

室温が26度の場合、外から室内に入る時の温度差は-4度、室内から外に出るときの温度は+2度です。

温度差は±5度以内に収まっていますね。

 

これに対して、室温が22度であったり、22度に設定された冷風を長く浴び続ける場合、

外から室内に入る時の温度差は-8度、室内から外に出る時の温度変化は+6度です。

この状態が続いてしまうと、自律神経がうまく働けなくなってしまい、

温度調節ができず、体調を崩してしまうことこそがクーラー病の正体です。

 

クーラー病になると、だるさや冷え、食欲の低下、腹痛、不眠などの様々な症状が起こります。

女性であれば、月経不順や月経痛がひどくなることもあるでしょう。

また免疫力が低下することから、感染症などにかかりやすくなる可能性もあります。

 

クーラー病が女性に多いことは、みなさんもなんとなく想像できると思います。

女性は、男性よりも基礎代謝量が低いからです。

さらに子供は、基礎代謝量が低い上に、体温調節機能や免疫機能が未熟なので

こうした温度変化の影響を受けやすくなります。

 

これを改善するためには、

外気温と室温の差を大きくしないこと

具体的には±5度程度に抑えることです。

 

 

より涼しく感じるための6つのポイント

 

人が快適に過ごすためには、室温が大切ですが、

そのほかにも体感温度に影響する要素はたくさんあります。

 

1 湿度 

同じ室温でも、湿度が高いと蒸し暑く感じます。

湿度を下げるためには、換気やエアコンの除湿機能などがあります。

 

2 風 

同じ室温でも、無風状態と扇風機がある状態では、扇風機がある方が涼しく感じます。

 

3 服 

服の素材や、薄さ、何枚着ているかなどが影響します。

 

4 作業量 

同じ室温でも、ずっと座っている人と、重い荷物を絶えず運んでいる人では、後者の方が体感温度は高いです。

 

5 放射熱 

これは少しイメージしにくいですね。

窓から入ってきた太陽からの赤外線の影響で、室内の壁や床などが熱くなってしまうと、

同じ室温であっても上の方が体感温度は高くなります。

このためには、赤外線をブロックするためにカーテンやすだれ、よしず、断熱フィルムなどを使用するといいと思います。

 

6 五感フル活用!

5感を使って、涼しく感じることもできます。例えば、、

 

寒色系の飾りや服などで、視覚を使う。(今月のほけんだよりは、寒色系にしてみました!)

風鈴の音や水のせせらぎ音などで、聴覚を使う。

ペパーミントなどで、嗅覚を使う。

冷たいものを肌に触れさせて、触覚を使う。

また、味覚では辛いものを食べると、体温が上がらずに汗をかきますから、そのために体温が低下して涼しく感じます。

 

こうした五感を使うことで、実際に体感温度が下がるという研究結果も出ています。

 

 

クーラー病を予防して、健康に、エコに、そしてお得に

 

自分にとっての適温湿度を意識して、周囲の環境を少し工夫するだけで

自律神経が整い、熱中症にもかかりにくくなりますし

また、設定温度を1度和らげるだけで、!0%の資源削減効果があるとも言われていますので

温暖化などの環境問題にも貢献することができます。

そして何より、電気代や病院代、薬代などが浮くわけです。

 

win-win-winですよね❤️

 

こういうことは、メリットがないと続かないと思います。

一番得をする方法、みなさんもぜひ試してみてください。

夏本番を迎える前に、暑さに強い体を作っていきましょう。

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